午後:債券サマリー 先物は大幅続落、日銀オペの結果を受け一段安


 20日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続落。財政悪化懸念やインフレ加速への警戒感から売りが先行し、日銀が実施した国債買い入れオペの結果が弱めと受け止められると一段安になった。

 高市早苗政権は21日にも物価高対策を含む20兆円超の総合経済対策を閣議決定する見通しで、拡張的な財政政策で日本の財政が悪化するとの見方から売り優勢でスタート。また、19日夕に行われた片山さつき財務相と日銀の植田和男総裁、城内実経済財政担当相の3者会談で為替に関する具体的な話が出ず、円安が一段と進んだことから輸入物価の上昇を通じて国内のインフレ圧力になりかねないとの警戒感も強まった。加えて、日銀の小枝淳子審議委員が20日の講演で「金利の正常化が必要」などと述べたことも影響した。午後に明らかになった国債買いオペ結果は、「残存期間5年超10年以下」と「同25年超」の応札倍率が前回から上昇し、売り意欲の強さが示されたことから債券先物は一時134円56銭まで下げ幅を拡大。その後は下げ渋ったものの、買い手掛かり材料に乏しいとあって戻りは鈍かった。なお、片山財務相は20日の参院財政金融委員会で、金利の水準は色々な要因を背景に市場で決まるものであり、直接的な数字についてコメントを控えるとした。

 先物12月限の終値は、前日比65銭安の134円96銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時、前日に比べて0.070%高い1.835%と約17年半ぶりの高水準をつけた。

出所:MINKABU PRESS


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