<動意株・27日>(前引け)=豆蔵、トランスGG、サイステップ


 豆蔵<202A.T>=急伸。一時16%超の上昇で3485円まで駆け上がり上場来高値を更新した。クラウドコンサルティングやAIコンサルティング、AIロボティクス・エンジニアリングなど企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込むほか、自動運転を含む先端カーエレクトロニクス領域でも実力を発揮する。業績は好調を極めており、25年3月期は営業利益が前の期比15%増の20億7000万円と2ケタ成長で過去最高を更新した。26年3月期は完全子会社3社の吸収合併に伴い単独決算に移行するが、営業利益は前期実績を16%上回る23億9300万円を予想している。27年3月期以降も2ケタの利益成長が継続する公算が大きい。同社が好業績以上にマーケットで注目を集めるのは、ヒューマノイドロボットと生成AIの融合によって実現される新たな自律型システムの世界を目指していることが挙げられ、フィジカルAI分野のキーカンパニーとしての位置付けで実需筋の買いが継続している。なお、前日にM&Aに特化した情報メディアであるMergermarket(マージャーマーケット)で同社株の非公開化の可能性が報じられたが、会社側ではこの報道を否定している。目先、株式需給面からは貸株市場を通じた法人筋の空売りが急増していたが、この買い戻しも絡め足もとの株価に急速な浮揚力が働いた格好となった。

 トランスジェニックグループ<2342.T>=上昇加速でストップ高。創薬マウス作製受託で高い実績を有しており、企業間連携の動きに積極的なほか、前期買収した子会社の収益貢献などもあり、26年3月期は営業損益段階からの黒字転換が見込まれている。今年6月、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が正式に成立、8月には欧州でも特許が成立した。これは、ヒト疾患の分子機構解析や創薬における薬効評価、毒性試験など、幅広い分野で活用が期待される次世代モデル動物に関するもので、今後の創薬研究でも要衝となり得るものだ。高市政権が打ち出す「国家戦略技術」の対象であるバイオ分野において、国策銘柄の一角として同社の活躍に期待する声もある。

 サイバーステップ<3810.T>=大幅続伸。26日、子会社が新作Web3ゲーム「Sabong Birdfight(サボンバードファイト)」のβサービスを同日から開始すると発表しており、材料視した買いが集まっている。サボンバードファイトは「闘鶏」をモチーフとした、鶏を育成したり、戦わせたりするゲーム。デジタル通貨「Eggle Energy」を利用し、ゲーム内で鶏や育成アイテムを購入できる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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