豆蔵がマド開け急騰、フィジカルAI関連のキーカンパニーで目先買い戻し観測


 豆蔵<202A.T>がマドを開けて急騰、一時16%超の上昇で3485円まで駆け上がり上場来高値を更新した。クラウドコンサルティングやAIコンサルティング、AIロボティクス・エンジニアリングなど企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込むほか、自動運転を含む先端カーエレクトロニクス領域でも実力を発揮する。業績は好調を極めており、25年3月期は営業利益が前の期比15%増の20億7000万円と2ケタ成長で過去最高を更新した。26年3月期は完全子会社3社の吸収合併に伴い単独決算に移行するが、営業利益は前期実績を16%上回る23億9300万円を予想している。27年3月期以降も2ケタの利益成長が継続する公算が大きい。同社が好業績以上にマーケットで注目を集めるのは、ヒューマノイドロボットと生成AIの融合によって実現される新たな自律型システムの世界を目指していることが挙げられ、フィジカルAI分野のキーカンパニーとしての位置付けで実需筋の買いが継続している。なお、前日にM&Aに特化した情報メディアであるMergermarket(マージャーマーケット)で同社株の非公開化の可能性が報じられたが、会社側ではこの報道を否定している。目先、株式需給面からは貸株市場を通じた法人筋の空売りが急増していたが、この買い戻しも絡め足もとの株価に急速な浮揚力が働いた格好となった。

出所:MINKABU PRESS


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