来週の株式相場に向けて=師走相場に突入へ、東証スタンダード指数“最高値”の意味は


 28日の東京市場で日経平均株価は、前日比86円高と4日続伸した。前日の米国が感謝祭で休場だったこともあり、やや方向感に欠けたが、全体相場は底堅く推移した。特に、3月期決算銘柄の配当再投資の動きも指摘されるなか、東証プライム市場の7割の銘柄が上昇した。「日経平均株価は下げ幅の半値戻し近辺の水準だが、TOPIXなどバリュー株の強さからは目が離せない」と市場関係者は指摘する。

 TOPIXは、13日に3381.72の最高値をつけたが、きょうは高値更新にあと一歩に迫った。なかでも、東証スタンダード市場指数は3日続伸し1520.66まで上昇し、10月27日につけた最高値(1513.76)を1カ月ぶりに更新した。この日は外国証券の強気評価による三井E&S<7003.T>の急騰が注目を集めたが、スタンダード市場は造船関連株の「宝庫」で名村造船所<7014.T>や内海造船<7018.T>、阪神内燃機工業<6018.T>、ジャパンエンジンコーポレーション<6016.T>などが三井E&Sに連動する格好で軒並み急騰した。スタンダード市場は、なお見直し余地の大きいバリュー株が多く時価総額上位の日本オラクル<4716.T>や日本マクドナルドホールディングス<2702.T>、ワークマン<7564.T>などを含め一段の再評価期待は高い。

 そんななか来週からは12月入りし、いよいよ今年を締めくくる「師走相場」に突入する。日米の金融政策決定会合の行方など重要イベントが続くが、1日には植田日銀総裁が名古屋での経済界代表者との懇談における挨拶を予定している。ここで12月の追加利上げが何らかの形で示唆されるか、どうかが注視されている。追加利上げの可能性が高まれば、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など金融株を中心に物色され、TOPIXは最高値更新が期待できそうだ。東証スタンダード市場指数の最高値更新は、バリュー株本格復活の先駆けとなるかが注目される。

 上記以外のスケジュールでは、海外では1日に米11月ISM製造業景況指数、3日に米11月ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数、5日に米12月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。米政府閉鎖が続いた影響で、一部の経済指標の発表は変更されることがあり得る。2日にクラウドストライク<CRWD>、3日にセールスフォース<CRM>、スノーフレイク<SNOW>、4日にダラー・ジェネラル<DG>が決算発表を行う。

 国内では、1日に7~9月期法人企業統計、2日に11月消費者態度指数、5日に10月家計調査、10月景気動向指数が発表される。1日に伊藤園<2593.T>、3日に内田洋行<8057.T>、4日に積水ハウス<1928.T>、5日にロック・フィールド<2910.T>、日本駐車場開発<2353.T>が決算発表を予定している。1日にBRANU<460A.T>、5日にFUNDINNO<462A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは、4万9300~5万1200円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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