<動意株・28日>(大引け)=ミナトHD、三井E&S、エンビプロなど


 ミナトホールディングス<6862.T>=上昇加速で4連騰。1000円トビ台のもみ合いを放れ年初来高値を更新した。26年3月期上期の好決算発表を受け12日にマドを開けストップ高に買われたが、その後も強調展開を維持、足もとで再び上昇ピッチを強め大勢2段上げの様相を呈している。産業機器向けメモリーモジュール(コンピューター記憶装置)を主力とし、システム構築やエンジニア派遣といったソリューションビジネスでも需要開拓が進んでいる。そうしたなか、DRAMを中心とする半導体メモリー製品の価格高騰により同社にも収益メリットが及んでいる。生成AI市場の急拡大を背景としたAIデータセンター向けSSDの需要急増に加え、最近では中国のメモリー最大手CXMTが、AI半導体であるHBM(広帯域メモリー)へリソースを集中する方針に舵を切り、現在普及しているDRAM生産を段階的に終了させることが伝わった。メモリー価格を急速に押し上げる背景となっており、株式市場でもこれに伴い商機が高まっている企業に投資マネーが注目し始めた。ミナトHDは上期の好業績をベースに、今期業績予想の上振れへの期待が一段と現実味を帯びている。同社の通期営業利益は前期比11%増の8億5000万円を計画しているが、上期段階で7億円(前年同期比50%増)を達成しており、通期予想も大幅に増額される可能性がある。

 三井E&S<7003.T>=急動意。高市早苗政権が打ち出す財政出動を伴う経済政策にマーケットの関心が向かうなか、かつての日本のお家芸であった造船業界も国策の後押しが見込まれる状況となっている。国土交通省が造船業の設備投資を支援する「造船業再生基金」を設け、2025年度の補正予算案に1200億円を計上する方針が伝わっている。船舶用ディーゼルエンジンのトップメーカーである同社への収益メリットが期待される状況で、投資マネーの攻勢を改めて誘導する格好となっている。加えて市場では「ゴールドマン・サックスが(同社株を)投資判断最上位、目標株価7800円で新規カバレッジ対象に掲げており、これに反応した投資マネーの買いに弾みがついた。造船業界については官民連携で総額1兆円規模の投資を行うという話も出ていることで、ファンド系資金も右に倣えで一斉に買いに動いたようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

 エンビプロ・ホールディングス<5698.T>=物色人気加速で7連騰。金属スクラップや産業廃棄物を収集し分別加工を行う資源リサイクル事業を展開する。中国のレアアース輸出規制の動きなどを背景に、東京市場ではここ都市鉱山関連株への波状的な買いが続いている。既にアサカ理研<5724.T>は前日までの直近2週間あまりで株価は2倍近くに上昇するなど上値指向の強さが際立っている。そうしたなか、株価500円台に位置していた同社株もレアアース関連の出遅れ株としてにわかに注目度が高まっている。株式需給面でも信用買い残が直近ピーク時であった10月中旬から大幅に整理が進んでいることで、上値の軽さが意識されている。

 JCRファーマ<4552.T>=上げ足鮮烈。同社は遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」を主力とし、直近は薬価引き下げの逆風を数量増で補っており、26年3月期は営業黒字転換が見込まれている。再生医薬品では健康な人の骨髄から抽出した間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などでニーズに応えるほか、ハンター症候群治療酵素製剤「パビナフスプ アルファ」など新薬開発に向けた動きも注目されている。極めて高難度の血液脳関門の通過技術「J-Brain Cargo」を活用した世界初の医薬品「イズカーゴ」を上市して耳目を集めた経緯があり、開発力の高さにも定評がある。株価は10月末の決算発表を契機に中段もみ合い圏を離脱、今月下旬に入って機関投資家とみられる波状的な投資資金の流入が観測され、株価は動兆しきりとなっている。

 AKIBAホールディングス<6840.T>=大跳躍で長短移動平均線クリア。一時13.4%高の372円と値を飛ばし、300円台前半で収れんする25日・75日移動平均線をまとめて上抜いた。日足一目均衡表でも雲抜け目前となっている。増設メモリーやフラッシュモジュールなどメモリー製品の販売を手掛け、米エヌビディア<NVDA>製品の取り扱い実績も豊富だ。また、電子部品大手のローム<6963.T>とはAIソリューションパートナー契約を締結している。ここ生成AI市場の急拡大を背景としたAIサーバー向け需要が引き金となって、メモリー価格の高騰が顕著となっている。同社などメモリー製品を販売する企業にとって追い風が強まるとの見方が投資資金の食指を動かしているもようだ。

 ダイトーケミックス<4366.T>=大幅高で3日続伸。半導体集積回路製造用のフォトレジストなどに使用される感光性材料の製造や写真材料、医薬中間体などを手掛けるが、今期業績は好調な推移をみせ、25年4~9月期は営業利益段階で前年同期比14%増益と2ケタ成長を確保している。好業績を背景に株主還元にも前向きな姿勢をみせており、27日取引終了後に株主優待制度の導入を発表した。毎年3月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に図書カードNEXT1000円分、保有期間1年以上の場合は3000円分を贈呈、初回の26年3月末に限って継続保有期間にかかわらず3000円分の図書カードNEXTを贈呈するというもので、これを好感する買いが集中した。なお、同社の年間配当は26年3月期に8円を計画しており、配当利回りは前日終値換算で3%近くに達している。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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