三菱UFJなど銀行株が逆行高演じる、日銀総裁発言で12月利上げシナリオ意識◇


 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などメガバンクが堅調。地銀株も買われ、日経平均株価が一時900円を超す下げとなり主力株に下押し圧力が高まるなかで銀行株が逆行高を演じている。日銀の植田和男総裁は1日、名古屋市での金融経済懇談会でのあいさつで、18~19日の金融政策決定会合において「利上げの是非について、適切に判断したい」などと述べた。一連の発言を受けて市場では12月の利上げの可能性が高まったと受け止められており、金利上昇メリットセクターである銀行株の支援材料となっている。

 植田総裁は最近の米国経済や関税政策を巡る不確実性の低下などを踏まえ、経済・物価の中心的な見通しが実現していく確度は少しずつ高まっていると指摘。12月の決定会合に向け、企業の賃上げスタンスに関して本支店を通じ、精力的に情報収集をしているところだとしたうえで、さまざまなデータや情報をもとに内外経済・物価情勢や金融資本市場の動向を点検・議論していく考えを表明した。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS


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