信越化が動兆しきり、半導体素材関連の出遅れでレアアース精製技術にも注目度高まる


 信越化学工業<4063.T>が動兆しきりで約1カ月ぶりに4800円台を回復。テクニカル的にも大陽線示現による中段もみ合い放れで、大勢2段上げの初動を意識させる展開となっている。米国で半導体関連株への買い戻しが目立つなか、「東京市場でも出遅れている半導体関連の素材セクター(化学株)に投資資金の視線が向かい始めた」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。そのなか、同社は半導体シリコンウエハーの世界トップメーカーとして追い風が強まっている。同社は半導体の回路を形成する際に使われるフォトレジストでも国内屈指の存在で、海外投資家から注目度が高い。更に中国の政治的な理由によるレアアースの輸出規制を契機に、同分野の関連銘柄にも思惑含みの値動きが相次いでいるが、同社は世界的にもハイレベルのレアアース精製技術を有していることで、国策的な位置付けでもキーカンパニーとしての認識が高まる可能性がある。

出所:MINKABU PRESS


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