来週の株式相場に向けて=年内最後のFOMCに関心、ブロードコム決算なども注目


 12月第1週の東京市場で、日経平均株価は前週末比237円(0.4%)の上昇となった。特に、TOPIXは4日に終値で3398.21まで上昇し、3週間ぶりに最高値を更新した。

 なかでも、注目を集めたのが3月期決算企業の中間配当に伴う再投資の動きだ。「配当再投資による資金流入が、バリュー株を中心に相場を押し上げたようだ」(市場関係者)という。ただ、今後は配当再投資の資金も徐々に一巡する。そこで関心を集めているのが、日米金融政策の動向だ。来週は9~10日に本年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。日銀は18~19日に金融政策決定会合を予定している。

 国内では日銀の0.25%利上げを織り込む動きが強まっているが、まずは来週のFOMCが注視される。市場では9割近い確率で0.25%利下げが予想されているが、同時に公表される政策金利見通し(ドットチャート)への関心も高い。アナリストからは「米国のインフレ懸念が払拭されたわけではなく、FOMCでも利下げに反対する意見が出る可能性もある」と警戒する見方が出ている。もっとも、FOMCを無事通過すれば、米国は年末にかけ株価が上昇する「サンタラリー」に突入するとの期待は強い。NYダウが最高値を更新すれば、米国市場の反騰に勢いがつきそうだ。 

 更に、来週は米国では10日にオラクル<ORCL>、11日にブロードコム<AVGO>の決算発表が予定されている。特に、アルファベット<GOOG>傘下のグーグルの生成AI「Gemini(ジェミニ)3」に絡むAI半導体「TPU(テンサー・プロッシング・ユニット)」の設計で提携するブロードコムの決算内容は注目されそうだ。同社の決算結果はエヌビディア<NVDA>やソフトバンクグループ<9984.T>などの日米のAI・半導体関連株に影響が出る可能性がある。

 上記以外のイベントでは、海外では8日に中国11月貿易収支、9日に米10月JOLTS求人件数、10日に米11月財政収支が発表される。9日にトール・ブラザーズ<TOL>、10日にシノプシス<SNPS>、アドビ<ADBE>、11日にコストコ・ホールセール<COST>が決算発表を行う。

 国内では8日に7~9月期GDP改定値、10月毎月勤労統計調査、9日に11月工作機械受注、11日に10~12月期法人企業景気予測調査、20年国債入札、12日はメジャーSQ算出日となる。8日に学情<2301.T>、萩原工業<7856.T>、9日にポールトゥウィンホールディングス<3657.T>、10日にANYCOLOR<5032.T>、テンポスホールディングス<2751.T>、11日に三井ハイテック<6966.T>、サムコ<6387.T>、12日に神戸物産<3038.T>、エイチ・アイ・エス<9603.T>が決算発表を行う。フィットクルー<469A.T>が12日に新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは4万9300~5万1200円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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