午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利1.960%に低下


 9日の債券市場で、先物中心限月12月限は5営業日ぶりに反発。前日までの下落で値ごろ感からの買いが入りやすく、午前には133円98銭まで上伸する場面があった。

 8日夜に青森県東方沖を震源とする強い地震が発生したことで、一部では日銀が利上げしにくくなったとの見方もあったもよう。朝方こそ前日に米長期金利が一時4.19%と約2カ月ぶりの高水準をつけた影響がみられたものの、この日の時間外取引で上昇が一服したことが円債の支えとなった。ただ、午後に入って財務省が実施した5年債入札の結果が明らかとなり、弱めと受け止められると債券先物は上げ幅を縮小。また、日銀の植田和男総裁が夕方に行われる英フィナンシャル・タイムズ(FT)のイベントで、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)について言及する可能性があることも手控えにつながった。とはいえ、植田総裁が衆院予算委員会で、最近の長期金利について「やや速いスピードで上昇している」と述べ、通常の市場の動きと異なる形で長期金利が急激に上昇するといった「例外的な状況」では、市場における安定的な金利形成を促す観点から機動的に国債買い入れ増額などを実施すると話したことが伝えられると強含む動きとなった。なお、5年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が4銭と前回(11月13日)の3銭からやや拡大し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.17倍と前回の3.33倍を下回った。

 先物12月限の終値は、前日比12銭高の133円96銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.010%低い1.960%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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