午後:債券サマリー 先物は堅調、20年債入札は強い結果に


 11日の債券市場で、先物3月限は堅調に推移。前日の米長期債相場が反発(金利は低下)したことや、この日に財務省が実施した20年債入札が強い結果となったことが支援材料となった。

 米連邦準備理事会(FRB)は10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り3会合連続となる0.25%の利下げを決めた。ただ、パウエルFRB議長が記者会見で「新たな金利・経済見通しに基づくと、次の動きが利上げになる可能性は低い」と発言したことで、市場では今後の利下げ継続が意識されたもよう。また、FRBが財務省短期証券(Tビル)の購入を開始すると発表したこともあり、前日の米長期金利が低下した流れが東京市場に波及した。加えて、午後に明らかになった20年債入札の結果で需給の引き締まりが示されたことも相場を押し上げた要因。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が3銭と前回(11月19日)の31銭から大幅に縮小したほか、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が4.10倍と前回の3.28倍を上回ったことが買い安心感につながった。とはいえ、日銀が18~19日に開く金融政策決定会合での追加利上げが確実視されていることや、高市早苗政権の積極財政路線が依然として警戒されていることから一段の上値追いには慎重さが感じられた。

 なお、期先の先物3月限の出来高が12月限を上回ったことで、中心限月が事実上交代した。先物3月限の終値は前日比26銭高の133円59銭、12月限は同24銭高の134円20銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.030%低い1.925%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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