来週の株式相場に向けて=26年も日米政治を注視、「ガバナンス改革」の動きにも関心


 「大納会」を迎えた30日の日経平均株価は前日比187円44銭安の5万0339円48銭で取引を終えた。25年の年間では、日経平均株価は昨年末比で1万444円94銭高となり、上昇率は26.2%に達した。23年の28%高、24年の19%高に続く3年連続の2ケタ上昇となった。

 ソフトバンクグループ<9984.T>やアドバンテスト<6857.T>などに象徴されるAI・半導体株の急騰に10月以降は「高市トレード」も加わり“初の5万円乗せ”を達成した格好だ。昨年末時点では25年の高値は4万2000~4万3000円程度との見方も少なくなかっただけに「予想以上に良好な1年」(市場関係者)といえる。

 26年相場に関しては、日経平均株価は10%程度の上昇で5万5000~5万6000円前後と予想する向きは少なくない。4年連続の2ケタ上昇となれば、1980年代前半から後半のバブル期以来となる。ただ、市場には6万円乗せを見込む強気予想が出ており、大手証券からは7月に6万8000円との見通しも浮上している様子だ。26年春までに解散総選挙が実施され、自民党勝利を経て7月に高値をつけるというシナリオだ。強気予想が的中するかは別にしても、新年は11月に米中間選挙があり、日米政局が市場を揺さぶる展開となりそうだ。

 また、新年の注目テーマに「ガバナンス改革」が浮上しそうだ。東証の市場再編に伴う経過措置の終了に伴い、上場基準に適合しない企業は最短では26年10月に上場廃止となる可能性がある。TOPIXの見直し第2弾も始まる。TOPIXの組み入れ銘柄は減らす方向にあり、その第1回目の定期入れ替えは26年10月最終営業日に行われる。

 更にコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針、CGコード)改訂に向けた議論が始まっている。26年半ばの改定が目指されており、これにより現預金を多く抱える企業への圧力が強まる可能性がある。一部アナリストは、「眠っている現金の説明責任が求められそうな銘柄」としてファナック<6954.T>やSMC<6273.T>、任天堂<7974.T>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>などを挙げている。CGコード改定の動きは一段と株主還元を促進させる要因となる可能性もある。

 東京市場は31日から1月4日まで休場となる。海外は1月1日がニューイヤーズ・デーで休場だが、クリスマス休暇も終わり9日の米12月雇用統計を視野に徐々に相場は活気づく展開が予想される。

上記以外の来週のスケジュールでは、海外では5日に米12月ISM製造業景況指数、7日に米12月ADP雇用統計、同ISM非製造業景況指数、米11月JOLTS求人件数、8日に米10月貿易収支、9日に米1月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。

 国内では5日が大発会で、6日に10年国債入札、8日に11月毎月勤労統計調査、地域経済報告(さくらレポート)、9日に11月家計調査が発表される。5日にネクステージ<3186.T>、6日に高島屋<8233.T>、ハイデイ日高<7611.T>、7日に吉野家ホールディングス<9861.T>、エービーシー・マート<2670.T>、8日にファーストリテイリング<9983.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>、9日に安川電機<6506.T>、コーナン商事<7516.T>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは、4万9500~5万1300円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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