来週の株式相場に向けて=再び選挙相場に突入、「高市トレード」の持続性探る局面


 新年相場が始まり、まだ2週間だが、年初早々からビッグニュースが相次ぐ展開となっている。3日に米国がベネズエラ攻撃を行い衝撃が走ったが、日本では9日夜に「高市首相が衆院解散を検討」との報道が流れたことで、3連休明けの13日以降は一気に選挙モードに突入。「高市トレード」再開で日経平均株価は5万4000円台まで駆け上がった。米国のベネズエラ攻撃の相場への影響は限られたこともあり、日経平均株価は昨年12月30日(5万0339円)から7%強上昇している。

 23日の通常国会の冒頭での衆院解散が見込まれている。高市政権の支持率の高さから、自民党勝利を見込んだ格好となり、足もとの株価急伸で「衆院の過半数を大きく上回る260議席程度の獲得を相場は織り込んだ」(市場関係者)という。その一方で相場には過熱感が指摘されている。騰落レシオ(25日移動平均)は140.1と買われ過ぎ水準にあり、日経平均株価の25日移動平均線とのかい離率も過熱ゾーンの5%を超えている。

 更に、そこに立憲民主党と公明党が「新党」の結成で合意し、「中道改革連合」が誕生することになった。世論調査で立憲と公明の支持率を合わせても10%程度で、自民党が優勢な状況に変化はないとの見方は少なくないが、「新党誕生後のメディアの世論調査の結果を確かめたい」(アナリスト)との声もあり、高市トレードはいったん休止となる可能性も考えられる。

 ただ、相場の株高を支える米国市場は堅調で、15日の台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の決算が示したようにAI・半導体関連株は依然として強い。今後の展開は政局に左右されるが、堅調な相場は続くことが予想される。来週は、22~23日に日銀金融政策決定会合が開催される。12月には利上げが実施されたが、次回の利上げを巡る関心は高く、植田日銀総裁の発言などが注視されそうだ。
 
 上記以外の来週のスケジュールは、海外では19日は米国がキング牧師誕生日で休場となる。同日に中国10~12月期GDP、中国12月小売売上高、21日に米12月住宅着工件数、22日に米7~9月期GDP改定値、米10・11月米個人消費支出(PCE)物価指数、23日に米1月S&Pグローバル製造業PMIが発表される。世界経済フォーラム(ダボス会議)が19~23日に開催される。20日にネットフリックス<NFLX>、21日にジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、22日にインテル<INTC>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>、フリーポート・マクモラン<FCX>が決算発表を行う。

 国内では、19日に11月機械受注、22日に12月貿易統計、23日に12月消費者物価指数(CPI)が発表される。20日にブロンコビリー<3091.T>、21日にディスコ<6146.T>、23日に東京製鐵<5423.T>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは5万3200~5万4600円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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