フジHDが4日ぶり急反落、野村絢氏が大規模買付行為の提案を取り下げ


 フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>が4日ぶりに急反落した。同社は3日の取引終了後、村上世彰氏の長女である野村絢氏から、大規模買い付け行為の提案を取り下げると通知する書簡を受領したと発表した。あわせてフジHDは不動産事業に関して外部資本の導入の検討開始を決定したと公表。旧村上ファンド系の投資会社レノ(東京都渋谷区)などが保有するフジHD株式を買い取る方針も開示した。旧村上ファンド系の圧力を踏まえた企業価値の向上の動きがいったん終止符を打つとの見方から、売りが優勢となったようだ。

 フジHDは旧村上ファンド系の保有株式の買い取りに向けて、新たに取得総数7100万株(自己株式を除く発行済み株式の34.37%)、取得総額2350億円を上限とする自社株取得枠を設定。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)を通じて取得する予定。昨年11月10日に公表した取得総数2000万株上限の自社株買いは中止する。

 フジHDは26年3月期の業績予想の修正も発表した。今期の売上高予想は従来の見通しから84億円増額して5527億円(前期比0.4%増)、最終損益の黒字額の予想は40億円増額して225億円(前期は201億3400万円の最終赤字)に引き上げた。広告収入の回復と不動産事業の業績が想定を上回る見込みとなったことを織り込んだ。期末配当予想は75円増額して100円に修正。年間配当予想は125円(前期は50円)となる。27年3月期から28年3月期までは200円とする方針。不動産事業の外部資本導入により財務余力の発生が見込まれるなか、自己資本の抑制につながる配当の大幅な拡充に踏み切る。

出所:MINKABU PRESS


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