来週の為替相場見通し=衆院選後の財政政策スタンスを見極め


 来週のドル円相場は、衆院選の結果を受けた高市早苗政権の財政政策スタンスを見極めながら方向感を探る展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=154円50銭~159円00銭。

 衆院選で自民党が大勝すれば高市首相が積極財政を進めやすくなり、財政拡張への思惑が円の重荷となりそう。ただ、報道各社の情勢調査で自民党の勝利は織り込み済みで、一段の円売り材料にはつながりにくい。消費税減税を実施する方向となれば円が売られやすくなるとみられるが、慎重論の残る党内に配慮して消費税減税を見送る可能性もあり、高市首相が選挙後に態度を明確にするかどうかが注目される。

 一方、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にタカ派的とされるケビン・ウォーシュ元FRB理事が指名されたことや、ベッセント米財務長官が「強いドル政策を常に支持している」と改めて表明したことがドルの支え。とはいえ、来週は10日に25年12月の米小売売上高、11日に1月の米雇用統計、13日に1月の米消費者物価指数(CPI)と重要経済指標の発表が目白押しで、市場予想を下回った場合は米利下げ観測の高まりからドルが売られやすくなるだろう。

 このほか、来週に米国で発表される主な経済指標は、10日に10~12月期雇用コスト指数と12月の輸出入物価指数、12日に前週分の新規失業保険申請件数と1月の中古住宅販売件数など。国内では9日に12月の毎月勤労統計調査と12月の経常収支、12日に1月の国内企業物価指数が公表され、13日には日銀の田村審議委員が神奈川経済同友会で講演する。

出所:MINKABU PRESS


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