来週の株式相場に向けて=エヌビディア決算に関心、イラン情勢など警戒要因に


 20日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比642円安の5万6825円と3日ぶりに反落した。トランプ米大統領は19日、イランへの軍事行動を巡り「今後10日か15日以内」と発言し中東情勢を巡る地政学リスクが高まった。

 また、米投資ファンドのブルー・アウル・キャピタル<OWL>が一部ファンドの定期解約を当面停止することが明らかになり、金融株への警戒感が台頭した。同ファンドに関しては、ソフトウェア企業への資金提供などが懸念されていた。

 「中東情勢」と「金融株への警戒」という2つの要因が、市場の波乱要因に浮上した格好だ。ただ、19日時点で「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数は20.23とさほど高い水準ではない。不透明要因はあるものの「日本企業の第3四半期決算が終わり、堅調な業績が確認された。この業績拡大が相場を支える展開は続きそうだ」(市場関係者)との見方が出ている。

 そんななか、来週は25日にエヌビディア<NVDA>の決算発表がある。「3カ月に1度のビッグイベント」となった同社の決算発表だが、25年11月~26年1月期の業績予想は1株当たり利益(EPS)が前年同期比72%程度の増加が予想されている。また、次世代AI半導体「ルービン」の出荷見通しなども関心を集めている。アナリストからは「最近ではエヌビディアの株価は、決算内容が市場予想を多少上回る程度では上昇しなくなってきている。ただ、期待にほぼ合致する結果が示されれば、AI・半導体関連株を見直す動きにつながるだろう」との声が出ている。

 また、米国では25日にセールスフォース<CRM>、26日には会計ソフト、インテュイット<INTU>の決算が発表される。AI脅威論による「SaaSの死」が関心を集めるなか、その内容が注目されている。

 上記以外のスケジュールでは、海外では来週は24日に米2月消費者信頼感指数、27日に米1月卸売物価指数(PPI)が発表される。24日にホーム・デポ<HD>、25日にシノプシス<SNPS>、26日にデル・テクノロジーズ<DELL>、28日にバークシャーハサウェイ<BRK.B>が決算発表を行う。

 国内では23日は天皇誕生日の祝日で休場。25日に1月全国百貨店売上高、27日に2月東京都区部消費者物価指数(CPI)、1月鉱工業生産が発表される。27日には2月国債入札が予定されている。27日にパーク24<4666.T>、東和フードサービス<3329.T>が決算発表を行う。24日にイノバセル<504A.T>、27日にギークリー<505A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは5万5900~5万7900円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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