午後:債券サマリー 先物は続伸、中東情勢悪化でリスク回避の動き


 2日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸。中東情勢の悪化を受けて投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的な安全資産とされる債券が選好された。

 米国とイスラエルが28日にイランを攻撃し、これに対してイランは中東湾岸アラブ諸国の米軍施設などに報復攻撃を実施。英海事機関UKMTOは同日、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐホルムズ海峡が封鎖されたとの報告があると明らかにした。エネルギー供給に混乱が生じ世界経済に悪影響を与えるとの懸念などからリスクオフムードが広がり、債券先物は朝方に133円32銭まで上伸する場面があった。ただ、原油価格高騰に伴いガソリン価格や物流コストなどが上昇して日本でもインフレが加速する恐れがあることから一段の上値追いには慎重姿勢。質の逃避から為替市場でドル高・円安が進んだことも日銀の早期追加利上げを意識させた。とはいえ、イランの安全保障政策を統括する国家安全保障最高評議会のラリジャニ事務局長がSNSに「イランは米国とは交渉しない」と投稿したことが分かると、改めて債券に買いが流入した。なお、日銀の氷見野良三副総裁は和歌山市内で講演し、金融政策運営について「緩やかな利上げによって徐々に景気を冷やしも過熱もしない中立金利に近づけていく」との見解を示したが相場への影響は限定的だった。

 先物3月限の終値は、前週末比44銭高の133円24銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.045%低い2.065%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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