午後:債券サマリー 先物は反落、将来のインフレ圧力を警戒


 9日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落。中東緊迫の長期化懸念から原油価格が騰勢を強めていることを受け、将来のインフレ圧力につながるとの警戒感が広がった。

 この日の早朝取引で米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場が1バレル=110ドルを突破したことが円債相場を圧迫。また、為替市場で円安が進んでいることから物価の上振れリスクを一段と高める恐れがあることや、厚生労働省が9日発表した1月の毎月勤労統計調査で実質賃金が13カ月ぶりのプラスとなったことで、日銀の追加利上げが改めて意識されたことも相場の重荷となった。債券先物は午後0時30分すぎに131円90銭をつけたあとは下げ渋る動きとなったが、原油高を背景とした米金利の先高観から戻りは限定的。一部では日本政府が景気対策のための追加的な財政出動に動く可能性を意識する向きもあったようだ。なお、きょうは流動性供給(第449回)入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)が実施され、応札倍率は2.98倍と前回(2月13日)の2.95倍をやや上回った。

 先物3月限の終値は、前週末比15銭安の132円32銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.020%高い2.180%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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