10日の株式相場見通し=急反発、トランプ発言を受けた中東リスク後退で買い戻し


 10日の東京株式市場は大幅に買い優勢に傾き、日経平均株価は大きく切り返す公算が大きい。前日に日経平均は一時4000円を上回る記録的な下落となり、その後は下げ渋ったものの終値で2900円弱下落し5万2000円台まで一気に水準を切り下げた。しかし、前日の米国時間になってからリスクオフの巻き戻しが入った。米株高と原油先物価格の時間外取引での反落を受け、東京市場でも空売りの買い戻しと値ごろ感からの押し目買いを誘導し全体相場を押し上げそうだ。日経平均は5万4000円台まで浮上する可能性がある。前日の欧州株市場はほぼ全面安だった。欧州時間はリスク回避ムードに染まったアジア株市場の流れを引き継いだ。ドイツの主要株価指数であるDAXは3日続落、昨年11月中旬以来の安値水準に沈んだ。中東情勢の緊迫化が続くなか、原油高を背景にインフレ圧力が依然として株価の上値を押さえている。フランスのCAC40も同じく3日続落となり、こちらは昨年9月末以来約4カ月半ぶりの安値で取引を終えている。米国株市場も朝方はNYダウが800ドルを超える急落に見舞われたが、その後は下げ渋り、取引終盤に戻り足を強めプラス圏に浮上した。トランプ米大統領がイラン攻撃の終結が近いことを示唆、これが好感される形で景気敏感株やハイテク株など幅広い銘柄にショートカバーが入り指数を押し上げる格好となった。特に半導体関連の買い戻しが顕著で、サンディスク<SNDK>は11%超と急伸をみせた。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%近い上昇で、前日の下げ分をほぼ取り返している。東京市場は米国株の戻りを受けて先物主導で急反発が想定される。もっとも、今週末のメジャーSQ算出をにらみ荒れた値動きが続きそうで、きょうも取引時間中の原油市況の動向などの影響を受ける可能性がある。

 9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比239ドル25セント高の4万7740ドル80セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同308.26ポイント高の2万2695.94だった。

 日程面では、きょうは1月の家計調査、10~12月期の国内総生産(GDP)の2次速報(=確定値)、2月のマネーストック、2月の工作機械受注額(速報値)など。海外では1~2月の中国貿易統計、2月の米中古住宅販売件数、2月の全米自営業者連盟(NFIB)中小企業楽観度指数、米3年物国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS


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