明日の株式相場に向けて=原油急騰で商社・再エネ関連の人気復活なるか


 17日の日経平均株価は前日比50円安の5万3700円と4日続落で取引を終えた。前日の米国市場で原油の指標であるWTI価格が下落し、NYダウは387ドル高と反発した。これを受け、日経平均株価の上昇幅は一時600円を超えたが、買い一巡後は値を消す展開となった。複数の原油タンカーがホルムズ海峡を通過したと伝わり、原油価格は下落したが、時間外取引で再び上昇基調を強めたことが警戒された。

 この日は中東情勢に加え、16日にエヌビディア<NVDA>が年次技術イベント「GTC」を開いたことも話題となった。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が、新型のAI半導体を26年後半に投入すると発表したが、ナスダック市場での同社の株価は1%強の上昇にとどまり、時間外取引では下落した。同社を筆頭とするビッグテック企業の業績は拡大基調を続けているが、株価を押し上げてきた背景には金融緩和期待があり、原油高は金利上昇をもたらしかねないだけに、どうしても上値は重くなってしまう。

 今週は17日から18日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)、18日から19日にかけて日銀金融政策決定会合が開催される「中銀ウィーク」だ。FOMCでの「ドットチャート」や植田日銀総裁の記者会見などが注目されているが、金融政策はともに据え置き見通しだ。あすは様子見姿勢が強まる可能性がある一方で、日米の結果発表の影響が反映される19日の東京市場は為替を含め荒い展開となるかもしれない。

 いまは中央銀行もイラン戦争の情勢と原油価格の動向を注視せざるを得ない状況にある。イランを巡る今後の動向次第だが、原油価格が戦争前の水準に急低下するシナリオは現時点では想定しづらく、「原油高」を前提としたポートフォリオ構築が必要となりそうだ。

 きょうは三井物産<8031.T>が上場来高値を更新したが、三菱商事<8058.T>や丸紅<8002.T>、伊藤忠商事<8001.T>といった大手商社に再評価機運が膨らんでいる。また、再生可能エネルギー関連株のレノバ<9519.T>やイーレックス<9517.T>、ウエストホールディングス<1407.T>、テスホールディングス<5074.T>などに動きが出始めている。ながらく物色の圏外が続いただけに本格的な上昇局面となるかが注目されている。

 今晩は、米2月中古住宅販売仮契約が発表され、米20年国債入札が実施される。明日は、国内では2月訪日外客数、2月貿易統計、2月首都圏新築マンション発売が発表される。春闘の集中回答日となる。明晩は、米2月卸売物価指数(PPI)が発表されるほか、マイクロン・テクノロジー<MU>が決算発表を行う。

出所:MINKABU PRESS


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