チタン工業が急速人気化、ペロブスカイト太陽電池の熱拡散問題で活躍期待


 チタン工業<4098.T>が急速人気化、一時ストップ高まであと4円に迫る296円高の1314円まで噴き上げる場面があった。同社は酸化チタンの草分けとしてこれまで培った技術を電池分野などに応用し実績を上げている。特に高機能の超微粒子酸化チタンに傾注しているが、市場では「時価総額50億円未満で小型の品薄株としての値動きの速さに着目した仕掛け」(中堅証券ストラテジスト)という指摘がある。今年1月中旬にも決算発表を契機に800円台の株価を短時日で1730円まで約2倍化させた経緯がある。一方、株価刺激材料として「ペロブスカイト太陽電池分野で同社の技術に注目する動きが少なからずある」(ネット証券アナリスト)という声が聞かれる。

 今週23日に日本経済新聞が、産業技術総合研究所の研究員らがペロブスカイト太陽電池の耐久性を高める技術を開発したと報じている。ペロブスカイト太陽電池は高温環境下では「正孔輸送層」を構成する材料が熱で拡散することが劣化の主原因となっているという。そうしたなか、酸化チタンはペロブスカイト太陽電池の拡散を防止するバリア層として貢献し電池の耐久性を高める役割を果たすことから、高度な技術力を持つチタン工業に投資マネーの視線が向いた。同分野における同社の活躍余地が買いの根拠の一つとして意識されているもようだ。なお、有配企業ながらPBRが0.7倍前後とバリュー株としての水準訂正余地も買いを誘引する安心材料となっている。

出所:MINKABU PRESS


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