来週の為替相場見通し=中東情勢に翻弄される展開続く


 来週のドル円相場は、米国とイランの早期停戦が見通せないなか中東情勢に翻弄される展開が続きそうだ。予想レンジは1ドル=158円00銭~161円50銭。

 トランプ米大統領は1日夜(日本時間2日午前)の演説で「米国は今後2~3週間にイランを激しく攻撃する」と述べたあとも強硬姿勢を崩しておらず、2日には自身のSNSに「イラン最大の橋は崩れ落ち、二度と使われることはない」と投稿した。イランの革命防衛隊は2日、バーレーンにある米アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアラブ首長国連邦(UAE)のドバイにあるオラクル<ORCL>のデータセンターを攻撃したと発表しており、短期的な停戦シナリオの現実味は乏しい。中東情勢は一段と混迷を深める可能性があり、「有事のドル買い」が入りやすいだろう。

 ただ、「イランはホルムズ海峡の通航を監視するため、オマーンと協定案を策定している」と報じられるなど前向きな動きもあり、同海峡の事実上の封鎖が長期化するとの思惑が後退し、原油先物相場が落ち着きを取り戻せば積み上がったドル買い・円売りの持ち高解消が進みやすい。また、1ドル=160円を超える水準では日本の通貨当局による介入が意識され円を買い戻す動きも出てきそうだ。

 なお、来週に米国で発表される主な経済指標は、6日に3月のISM非製造業景況指数、7日に2月の耐久財受注、9日に10~12月期の実質国内総生産(GDP)確定値と2月の個人消費支出(PCEデフレーター)、10日に3月の消費者物価指数(CPI)と2月の製造業新規受注など。国内では7日に2月の全世帯家計調査、8日に2月の毎月勤労統計調査と2月の経常収支、10日に3月の国内企業物価指数が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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