午後:債券サマリー 先物は続落、原油高による物価上振れを意識


 13日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。米国とイランの和平協議が決裂したことを受けて米原油先物が上昇したことで、国内物価の上振れを意識した売りが優勢となった。

 パキスタンの首都イスラマバードで11~12日に行われた米国とイランの戦闘終結に向けた協議は合意に至らず。米中央軍はトランプ米大統領が発表した措置に基づき、イランの港に出入りする全ての海上交通に対する封鎖を米東部時間13日午前10時(日本時間13日午後11時)から実施することを明らかにした。エネルギーの供給不安が広がるなか、時間外取引で米原油先物相場が上昇したことで、インフレ圧力の高まりが改めて警戒される形で債券先物は朝方に一時129円27銭まで軟化した。ただ、一時2.490%と約29年ぶりの高水準をつけた10年債の利回り上昇が一服するにつれ先物は下げ渋る動き。日経平均株価の下落が安全資産とされる債券の下支えとなった面もあった。とはいえ、中東情勢の先行き不透明感を背景とした金利の先高観に加え、きょうは財務省の利付国債入札や日銀の国債買い入れオペ(公開市場操作)といった需給イベントがなく手掛かり材料に乏しいこともあって戻りは限定的だった。なお、日銀の植田和男総裁は信託大会で、中東情勢の緊迫化を受けて金融市場は不安定な動きがみられるとし、中東情勢の影響を注視して2%物価目標見通しの実現確度やリスクを点検するとの見解を示した。

 先物6月限の終値は、前週末比23銭安の129円59銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.035%高い2.465%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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