午後:債券サマリー 先物は大幅安、米金利上昇や原油高が影響


 30日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅安。米利下げ観測の後退を背景とした米長期金利の上昇に加え、原油高による物価の上振れリスクが意識されたことから円債の売り圧力が強まった。

 米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決めた。ただ、将来の緩和姿勢を示すことに反対する意見も出たことから、市場では「タカ派的な据え置き」と受け止められ、前日の米長期金利が約1カ月ぶりの水準に上昇したことが円債に影響。また、ホルムズ海峡の封鎖を巡る混乱が続くとの見方から同日の米原油先物が続伸したことで、エネルギーの大半を輸入に頼る日本の貿易収支悪化を懸念した売りが出やすい面もあった。この日に財務省が実施した2年債入札が強い結果となったことを手掛かりに下げ渋る場面もあったが、米ニュースサイトのアクシオスが「トランプ米大統領はイランに対する軍事行動の可能性を巡る新たな計画について、30日に米中央軍のクーパー司令官から説明を受けるもよう」と報じたことをきっかけに再び売りが流入。時間外取引で米長期金利と米原油先物が水準を切り上げるなか、債券先物は午後2時30分ごろに一時129円11銭をつけた。なお、2年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5厘と前回(3月31日)の1銭2厘から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.24倍と前回の3.54倍を上回った。

 先物6月限の終値は、28日に比べて44銭安の129円26銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時2.535%と約29年ぶりの水準まで上昇し、午後3時の時点では28日に比べて0.050%高い2.515%Tで推移している。

出所:MINKABU PRESS


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