来週の株式相場に向けて=日経平均6万円近辺の高止まり続くか、トヨタ決算など注目


 1日の日経平均株価は、前日比228円高の5万9513円と3日ぶりに反発した。この日の関心を集めたのは東京エレクトロン<8035.T>だ。同社株は、前日発表された決算内容が好感され一時8%超高となり最高値を更新。1銘柄で日経平均株価を約300円押し上げた。ソフトバンクグループ<9984.T>と併せれば470円あまりの寄与となり、依然としてAI・半導体関連の一極集中相場が続いている。

 決算シーズンは始まったばかりだが、東エレクをはじめとしてアナリスト予想を上回る銘柄は多く、内容は良好とみられている。アドバンテスト<6857.T>は予想を下回ったものの「保守的な見通しが示された」(市場関係者)との見方は少なくない。

 足もとで日経平均採用銘柄ベースでの1株当たり利益(EPS)は3000円に接近しており、利益は順調に積み上がっていることから「6万円は決して割高な水準とは言えない」(アナリスト)との声が出ている。もっとも1日の東証プライム市場では、年初来高値を更新したのは39銘柄に対して、同安値を更新したのは191銘柄を数えた。AI・半導体関連株の急伸が相場を支えている構図は鮮明だ。このため、牽引役である半導体関連株が下落に転じれば、全体相場は大幅な反動安に見舞われる恐れもある。

 来週は、ゴールデンウィークで東京市場の立ち会いは2営業日のみ。特に、8日にはトヨタ自動車<7203.T>とソニーグループ<6758.T>、任天堂<7974.T>の決算発表があり、その結果は注目されそうだ。海外では5日のアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>や6日のアーム・ホールディングス<ARM>の決算などが関心を集めている。また、米国では8日には米4月雇用統計が発表される。

 上記以外のスケジュールでは、海外では4日に米3月製造業受注、5日に米4月ISM非製造業景況指数、米3月JOLTS求人件数、米3月貿易収支、6日に米4月ADP雇用統計、8日に米5月ミシガン大学消費者マインド指数が発表される。4日にパランティア・テクノロジーズ<PLTR>、6日にウォルト・ディズニー<DIS>、7日にマクドナルド<MCD>が決算発表を行う。

 国内は6日まで休場。7日に4月都心オフィス空室率、3月18~19日開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表される。8日に3月毎月勤労統計調査が発表され、株価指数オプションの特別清算指数(SQ)の算出日となる。7日に味の素<2802.T>、横河電機<6841.T>、住友林業<1911.T>、8日に五洋建設<1893.T>、太陽誘電<6976.T>、NTT<9432.T>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは5万8300~6万0700円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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