来週の為替相場見通し=追加介入への警戒感から円売り縮小


 来週のドル円相場は、日本の通貨当局が更なる介入に動くとの警戒感から過度な円売りは縮小しそうだ。予想レンジは1ドル=154円00銭~159円00銭。

 4月30日夕に片山さつき財務相と三村淳財務官が相次いで為替介入の実施が近いことを示唆し、そのあと日本の通貨当局による為替介入とみられる円買い・ドル売りが断続的に入ったことからドル円相場は一時155円57銭まで5円以上急落した。5月1日には三村財務官が記者団に対して連休中も市場動向に警戒を続ける姿勢を示しており、更なる介入に踏み切る可能性がありそう。同日夕にはドル円相場がわずか10分程度で1円50銭以上下落し、155円49銭まで値を下げる場面があった。

 ただ、米国とイランの衝突が長期化するとの見方は根強く、質への逃避から基軸通貨であるドルが選好されやすい状況は変わらず。30日にはトランプ米大統領がイランの港湾に対する海上封鎖を維持する方針を示したほか、1日には米ニュースサイトのアクシオスが「米中央軍のクーパー司令官とケイン統合参謀本部議長が、イランに対する軍事行動の可能性に関する新たな計画についてトランプ大統領に説明した」と報じた。原油先物相場が再び騰勢を強めれば、日本の貿易収支悪化を意識した円売りが流入しそうだ。

 なお、来週に米国で発表される主な経済指標は、4日に3月の製造業新規受注、5日に4月のISM非製造業景況指数と3月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数、6日に4月のADP雇用統計、7日に前週分の新規失業保険申請件数、8日に4月の雇用統計と5月のミシガン大学消費者態度指数(速報値)など。国内では7日に3月開催分の日銀金融政策決定会合議事要旨、8日に3月の毎月勤労統計調査が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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