午後:債券サマリー 先物は続落、日銀の早期利上げ観測広がる


 14日の債券市場で、先物中心限月6月限は5日続落。米国で強めの物価指標を背景に利上げ観測が高まりつつあることや、日銀の早期利上げ観測が広がったことが影響した。

 12日に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)に続き、13日発表の4月の米卸売物価指数(PPI)でもインフレ圧力の根強さが示されたことで、同日には米長期金利が一時4.50%と11カ月ぶりの水準に上昇。原油価格が高止まりするなか、米金利の先高観から債券先物は軟調にスタートした。朝方の売りが一巡したあとは値ごろ感による押し目買いでプラス圏に浮上する場面もあったが、ガソリン価格を抑制する政府の補助金の支出が膨らむとの見方があるなど財政悪化への懸念もあって上値は限定的。この日に財務省が実施した30年債入札の結果は、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が3.49倍と前回の3.12倍を上回った半面、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が22銭と前回(4月7日)の18銭から拡大したことから相場を押し上げる材料には至らなかった。日銀の増一行審議委員が午後の講演で「景気下振れの兆しがはっきりとした数字で表れないのであれば、できる限り早い段階での利上げが望ましい」と述べたことが伝わると、6月会合での利上げを意識した売りが流入し、引け間際に128円64銭をつけた。

 先物6月限月の終値は、前日比21銭安の128円69銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時の時点で前日に比べて0.045%高い2.635%と約29年ぶりの高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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