来週の為替相場見通し=日銀総裁発言と米経済指標を注視


 来週のドル円相場は、3日に行われる予定の日銀総裁の講演や相次いで発表される米経済指標の内容次第で大きく振れる可能性がある。予想レンジは1ドル=157円50銭~161円00銭。

 ドル円相場は中東情勢を巡る報道に左右される展開が続いている。米政府当局者は5月28日に米国とイランの交渉が暫定合意に達し、トランプ米大統領の承認を待っていることを明らかにしたが、交渉の行方は不透明なことから「有事のドル買い」が入りやすい。市場では1ドル=160円近辺が防衛ラインとして意識されているものの、高市早苗政権下での財政拡大路線への懸念が円の重荷となりそうだ。

 来週は6月3日に日銀の植田和男総裁が「きさらぎ会」で講演を行う予定で、6月の日銀金融政策決定会合を占ううえで重要なイベントとなりそう。5月22日には植田総裁と高市首相の会談が行われたことで、日銀の金融政策運営が政権の意向に左右される可能性が改めて意識されている。利上げ観測の後退につながれば円売り圧力が強まりそうだ。

 また、米経済指標への関心も高く、1日には5月のISM製造業景況指数と5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値、2日には4月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数、3日は5月のADP雇用統計と5月のISM非製造業景況指数、4日には前週分の新規失業保険申請件数、5日には5月の雇用統計などが発表される見通し。これらを受けて米利上げ思惑が強まるかどうかが相場に影響を与えるだろう。

出所:MINKABU PRESS


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