来週の株式相場に向けて=AI一極集中相場が続く、米スペースXへの関心も


 29日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発。前日比1636円高の6万6329円まで値を上げ、初の6万6000円台に乗せた。世界的な株価指標であるMSCIのリバランス(銘柄入れ替え)もあり売買代金は16兆円と過去最高を記録した。

 とりわけ、市場の関心を集めたのは村田製作所<6981.T>が一時ストップ高に買われるなど、積層セラミックコンデンサー(MLCC)関連を中心に電子部品株が急伸したことだ。MLCCは、データセンター向けの需要拡大が期待されており、「データセンター特需関連株の物色の裾野が広がっている」(アナリスト)格好だ。

 ただ、相場の物色はAI・半導体関連に集中しており、「物色圏外の銘柄を抱えている投資家も多く、証券営業マンには顔色の冴えない向きも少なくない」(市場関係者)という。とはいえ、AI・半導体関連株の勢いはなお続きそうだ。来週からは6月相場に入るが、「史上最大のIPO」との呼び声が高いスペースX<SPCX>の登場が予定されている。宇宙ベンチャーとして注目度されているが、傘下には衛星通信サービスの「スターリンク」やAIの「xAI」などを擁し、AI関連株としての色彩も濃い。スペースXのIPOはAI・半導体関連株人気に拍車をかける可能性がある。

 更に、来週は2日にキオクシアホールディングス<285A.T>の機関投資家・アナリスト向け「Investor Day」が予定されている。成長投資や株主還元などの考え方が示される見通しで、配当に向けての姿勢などが注目されている。市場では「相場に中立もしくはそれなりのポジティブイベントとなる可能性も」という見方が流れており、市場の関心が高まっている。また、来週は5日に米5月雇用統計が発表されるほか、3日に米半導体大手ブロードコム<AVGO>が決算発表を予定している。

 上記以外の予定では、海外では、1日に米5月ISM製造業景況感指数、2日に米4月JOLTS求人件数、3日に米5月ADP雇用統計、米5月ISM非製造業景況感指数、ベージュブック(米地区連銀経済報告)が発表される。2日にパロ・アルト・ネットワークス<PANW>、3日にクラウドストライク<CRWD>が決算発表を行う。

 国内では1日に1~3月期法人企業統計、2日に10年債入札、5日に4月毎月勤労統計調査、4月家計調査が発表される。3日に植田和男日銀総裁が講演を行う。また、1日に伊藤園<2593.T>、3日に内田洋行<8057.T>、4日に積水ハウス<1928.T>、泉州電業<9824.T>、5日に日本駐車場開発<2353.T>が決算発表を予定している。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万4500~6万7300円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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