<動意株・4日>(大引け)=マクセル、ラウンドワン、テレ朝HDなど


 マクセル<6810.T>=6日続伸。同社はきょう、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と全固体電池の共同研究を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。これはJAXA宇宙技術実証加速プログラムにおいて、「宇宙機ミッションを最大化する高耐熱全固体電池の開発実証」をテーマとして提案し、選定されたもの。共同研究では、人工衛星への搭載を想定した全固体電池の実証を行うとしている。

 ラウンドワン<4680.T>=4日ぶり反発。同社は4日正午、5月度の売り上げ状況(速報)を公表した。国内の既存店売上高は前年同月比21.6%増と増収基調を継続。伸び率は4月の11.1%を大きく上回った。業況を評価した買いが入ったようだ。カレンダーの影響を踏まえると、既存店売上高は実質的に約16%増となったという。コラボキャンペーンの効果が出たほか、アミューズメントの売り上げが好調だった。5月1日に実施した値上げの影響も表れた。

 テレビ朝日ホールディングス<9409.T>=年初来安値圏から切り返す動き。同社が4日寄り前に公表した定時株主総会招集通知と株主総会資料のなかで、村上世彰氏の長女である野村絢氏がテレ朝HDの株式を1.86%保有していることが明らかとなった。テレビ局を経営するテレ朝HDに対し、野村氏が企業価値の向上に向けた取り組みを働きかけるとの思惑から、買いを誘う格好となったようだ。テレ朝HDの筆頭株主は朝日新聞社で東映<9605.T>がこれに続く。野村氏は第8位の大株主となっている。

 三菱重工業<7011.T>=続伸。全体相場が主力銘柄中心にリスクオフに傾くなか強調展開を維持し異彩を放っている。防衛関連銘柄のシンボルストックだが、同社株だけではなく “防衛三羽烏”に位置付けられるIHI<7013.T>や川崎重工業<7012.T>などもここ株価は大幅な調整を強いられ揃って年初来安値圏に沈んでいた。しかし、目先売り一巡感からリバウンド狙いの買いを誘導している。三菱重は今週2日にAI開発スタートアップのプリファードネットワークス(東京都千代田区)と業務提携契約を締結したことを発表し、防衛装備品などに搭載する国産AI技術の開発に取り組む姿勢を明示している。プリファードはスーパーコンピューターなどの計算基盤を有し、AI半導体の自社開発・実装までワンストップで手掛けられる強みがある。片や三菱重は米パランティアテクノロジーズ<PLTR>などAIに長じた軍事テック企業のビジネスモデルを意識しているもようで、プリファードとのテクノロジー融合によって、安全保障や社会インフラ分野のビジネス領域の深耕を目指す構えだ。

 イーソル<4420.T>=上値追い継続。急勾配の5日移動平均線に接触することなく異色の上昇波動を形成している。特定用途向け組み込み機器に特化したオペレーティングシステム(OS)の開発・販売を主力とするが、自動車向けを主力に多岐にわたる分野で需要を獲得しており、26年12月期はM&A子会社の貢献もあって売上高が過去最高を見込み、営業利益もV字回復で10億円台に乗せる見通しだ。同社がここ株価水準を切り上げている背景として、市場では「自動運転分野とロボティクス分野という2つの次世代成長市場でリアルタイムOSベンダーとしての存在感が認知され始めた可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。この2つのカテゴリーはフィジカルAI領域の象徴でもあり、同社の将来的な成長キャパシティーに光が当たっている。株式需給面では信用買い残が積み上がっていない点で上値の軽さが意識され、中長期波動でみて900円台から上の水準は累積売買代金が希薄であることから、展開次第では4ケタ台での活躍を視野に捉える可能性もある。

 KeePer技研<6036.T>=底値圏での三角もち合い経て戻り足鮮明。自社開発技術に基づくカーコーティングを展開する。同社が3日取引終了後に発表した5月の全社売上高は前年同月比51.6%増と急拡大した。ゴールデンウィークに絡み新車の納車が急増したことや全国的に降雨量が少なく、花粉や黄砂による汚れが付きやすかったこともあり、洗車需要も旺盛だった。なお、6月からサービス価格を値上げするが、会社側によれば「5月中に予約した場合は値上げ前の価格で施工する」ということを明示したこともあって、6月以降の施工も多くなるとの見通しを示している。株価は好調な月次売上高を手掛かりに投資資金が攻勢をかけている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS


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