午後:債券サマリー 先物は反落、インフレ圧力の高まりなどを警戒


 29日の債券市場で、先物中心限月9月限は4営業日ぶりに反落。原油高を通じたインフレ圧力の高まりや、インフレ対応が後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」が警戒された。

 米中央軍が27日に複数のイラン軍事施設を空爆したと発表し、イランのイスラム革命防衛隊は28日にクウェートとバーレーンの米軍施設を攻撃したと表明。原油の供給不安が再燃するなか、国内物価の上振れリスクが意識された。また、財務省が26日に開いた国債市場特別参加者(プライマリーディーラー、PD)会合で、発行計画について「一時的な需給の変動に対して発行額の増減を行うべきではない」との意見があり、発行減額の思惑が後退したことも影響したもよう。加えて、共同通信が「政府が7月に策定する経済財政運営の指針『骨太方針』に、経済成長の実現に向け『適切な金融政策運営が行われることも非常に重要だ』と明記する方針を固めたことが27日分かった」と報じたことで、日銀が利上げに動きにくくなり物価上昇に対して政策対応が遅れることを懸念する向きもあった。債券先物は午前9時50分ごろに127円86銭をつけたあとは下げ渋ったものの、この日は財務省による国債入札や日銀の国債買いオペといった需給面でのイベントがなく手掛かりに材料に乏しいことから戻りは限定的だった。

 先物9月限の終値は、前週末比19銭安の128円04銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時の時点で前週末に比べて0.025%高い2.635%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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