午後:債券サマリー 先物は続落、約39年半ぶりのドル高・円安が影響


 30日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。ドル円相場が節目の162円を突破して約39年半ぶりの水準まで上伸したことで、輸入価格の上昇を通じたインフレ圧力の高まりが意識された。

 また、政府が7月に策定する経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)に、「適切な金融政策運営が行われることも非常に重要だ」と明記する方向だと共同通信などが27日に報じたことが尾を引いている様子。市場では日銀が利上げに動きにくくなるとの見方が広がっており、インフレ対応が後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」が警戒されているようだった。この日に財務省が実施した2年債入札は強めの結果となったが相場の反応は限定的で、日経平均株価が午後に入って上げ幅を広げると安全資産とされる債券に売りが流入。積極財政や金融緩和を支持するリフレ派とされる佐藤綾野氏が夕方に行う日銀審議委員の就任記者会見を見極めたいとして買いが手控えられるなか、債券先物は引け間際に一時127円68銭まで軟化した。なお、2年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5厘と前回(5月29日)の2銭から縮小し、投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.82倍と前回の3.70倍を上回った。

 先物9月限の終値は、前日比27銭安の127円77銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時2.685%と3週間ぶりの水準まで上昇し、その後は前日に比べて0.040%高い2.675%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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