午後:債券サマリー 先物は続落、朝方の売り一巡後も戻り鈍い


 1日の債券市場で、先物中心限月9月限は3日続落。前日の米債券安を受けた売りは朝方で一巡したものの、為替市場での円安進行や株高などが重荷となり戻りは鈍かった。

 6月30日に発表された米雇用関連指標が強い内容だったことで、同日の米債券市場では米利上げ観測が改めて広がり、米長期債相場が下落(金利は上昇)したことが円債の逆風となった。債券先物は午前9時前に127円39銭をつけたあとは下げ渋る動きとなったが、外為市場で一段とドル高・円安が進んだことから輸入物価の上昇を通じたインフレ圧力の高まりを意識した売りが断続的に流入。日経平均株価が続伸したことも安全資産とされる債券の重荷となった。加えて、日銀が朝方公表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が5四半期連続で改善したことも影響。日銀による追加利上げの思惑は強まらなかったが、一方でインフレ対応が後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」が警戒されているようだった。この日は財務省の国債入札や日銀の国債買いオペといった需給面でのイベントはなく、午後に入っても買い手掛かり材料に乏しい状況が続いた。

 先物9月限の終値は、前日比22銭安の127円55銭となった。現物債市場で10年債の利回りは、午後3時の事前で前日に比べて0.030%高い2.700%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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