来週の株式相場に向けて=夏相場の方向性見極めへ、日米決算シーズン意識の展開に


 3日の日経平均株価は前日比1010円高の6万9744円と急反発に転じた。前日の米国でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%安となるなか、日経平均株価は一時1100円安に売られた。しかし、2日に大幅安となっていたキオクシアホールディングス<285A.T>が上昇に転じると、市場には買い安心感が広がり全体相場も急反発に転じた。

 足もとでは「AI・半導体関連株への一極集中への反動」(市場関係者)もあり、銀行や自動車、商社などTOPIXへの影響力が強い景気敏感株が堅調な値動きとなっている。そんな流れのなか、この日は後場にかけキオクシアなどAI・半導体関連株に反発狙いの買いが入ったことから、東証33業種の全てが値を上げ、東証プライムの8割近い銘柄が上昇する状態となった。

 今週から7月相場に入ったが、近年の例からは「夏場の相場は伸び悩むことが少なくない」(アナリスト)という。7月の月間では23年は0.1%安、24年は1.2%安、25年は1.4%高とほぼ一進一退状態が続いている。今年は年前半だけで4割近い上昇を演じているだけに、やはり高値警戒感は強いだろう。

 特に、相場を牽引してきたAI・半導体関連株には強弱感が対立している。相場を牽引するキオクシアの25日移動平均線割れが話題となったが、きょうの急伸を経て来週以降には同平均線を奪回する可能性も出てきた。一方で、米国ではエヌビディア<NVDA>の日足はダブルトップ型の三尊天井を描きつつあるのではないかとも警戒されている。

 今後の焦点は、今月中旬から下旬にかけて本格化する日米企業の決算発表だ。特に、メタ・プラットフォームズ<META>やアルファベット<GOOG>など米ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)の決算が高い関心を集めている。その前哨戦となりそうなのが、今月15日のASMLホールディング<ASML>、16日の台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の決算だ。AI・半導体関連株が更なる上値追いに走るのか、高値圏での一服局面となるのか。ここから夏相場の行方を見極める局面が予想される。

 来週のスケジュールでは、6日に米6月ISM非製造業景況指数、7日に米5月貿易収支、8日に6月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、9日に米6月中古住宅販売件数が発表される。9日にペプシコ<PEP>が決算を発表する。

 国内では7日に5月毎月勤労統計調査、30年債入札、8日に6月景気ウォッチャー調査、9日に6月都心オフィス空室率、地域経済報告(さくらレポート)、10日に6月国内企業物価指数が発表される。10日は、オプションの特別清算指数(SQ)算出日となる。6日にネクステージ<3186.T>、7日にわらべや日洋ホールディングス<2918.T>、8日にエービーシー・マート<2670.T>、吉野家ホールディングス<9861.T>、9日にファーストリテイリング<9983.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>、キユーピー<2809.T>、10日に安川電機<6506.T>、イオン<8267.T>、古野電気<6814.T>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは、6万7300~7万1000円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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