明日の株式相場に向けて=イビデン急騰はAI関連「逆襲高」の狼煙となるか


 4日の米株式市場では、NYダウとS&P500種株価指数が最高値を更新した。特に、S&P500は約2カ月振りに新値圏に躍り出た。キャタピラー<CAT>の好決算が好感されたほか、ベッセント米財務長官がホルムズ海峡の再開に向けてイラン側と一両日中に合意に達する可能性があると発言。中東情勢の進展期待も相場を押し上げた。

 これを受けた5日の東京市場でも日経平均株価は、前日比2342円高の6万6300円と大幅続伸。先月23日以来となる6万6000円台を回復した。キオクシアホールディングス<285A.T>やソフトバンクグループ<9984.T>が急伸するなか、ひときわ注目を集めたのが前日に業績の上方修正を発表したイビデン<4062.T>だ。
 
 イビデンは、半導体関連部品のICパッケージ基板がAIサーバー向けなどに好調。27年3月期連結営業利益を従来予想の900億円から1270億円(前期比2.0倍)に増額修正した。この大幅増額修正が好感され、同社株には買いが殺到し株価はストップ高と急騰した。

 同社の好業績発表を受け、アナリストからも強気評価が出ている。モルガン・スタンレーMUFG証券は4日、同社株の投資判断を3段階で最下位の「アンダーウエート」から最上位の「オーバーウエイト」に2段階引き上げた。目標株価は1万3000円から2万7500円に見直した。同証券では、FCパッケージ基板でエヌビディア<NVDA>のみならずインテル<INTC>への技術難度の高い製品の売上高増と平均販売単価の上昇が見込めると指摘。今期の同利益は1338億円と一段の増額修正を予想している。

 イビデンに続く形でこの日の引け後には太陽誘電<6976.T>や日東紡績<3110.T>も業績予想の上方修正を発表した。市場では、明日決算が予定されているソフトバンクグループ<9984.T>などの結果を注視しているが、中東情勢の進展にAI関連需要の伸びが鮮明となれば、東京市場も米国に追随する格好で反騰色を鮮明とすることが期待できそうだ。

 今晩は米7月ADP雇用統計、米7月ISM非製造業景況指数が発表される。ウォルトディズニー<DIS>、ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が決算発表を行う。国内では6日に7月都心オフィス空室率が発表される。任天堂<7974.T>や古河電気工業<5801.T>、JX金属<5016.T>などが決算発表を予定している。

出所:MINKABU PRESS


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