<注目銘柄>=日ガス、足もと計画上回り推移し業界再編主導にも期待


 日本瓦斯<8174.T>は7月30日に発表した第1四半期(4~6月)決算で、上期の業績予想の上方修正を発表した一方、27年3月期通期業績予想を据え置いた。これを嫌気した売りに足もとでは戻り歩調一服となっているが、中長期的な成長余力を考慮しここは拾い場と考えたい。

 第1四半期決算は、営業利益38億3600万円(前年同期比5.0%増)と増益で着地した。主力のLPガスは家庭用販売量が6月の低気温で伸長したほか、原料価格の上昇が業務用ガス販売でプラスに働き、利幅が大きく伸長した。また、LPガス機器・工事事業もハイブリッド給湯器や省エネガス給湯器などの販売台数が前期比2割以上増加し増益に貢献した。

 第1四半期決算が計画を上回ったことから、会社側ではこれを上乗せする形で上期の営業利益予想を34億円から41億円(前年同期比18.6%減)へ上方修正したが、通期営業利益予想は200億円(同5.7%減)の従来見通しを据え置いた。原料価格の想定の見直しで業務用ガスの利幅縮小を見込むほか、下期の気温想定見直しで販売量の減少を予想していることが要因としている。

 中東情勢の先行き不透明感もあって、業績見通しは難しいものの、LPガス、都市ガス、電気の3事業で顧客数が着実に増え顧客基盤が拡大していることから原料価格の動向次第で業績上振れの可能性は十分。また、LPガス業界は需要が減少傾向にもかかわらず、小売業者数の多さなどから業界集約が予想されており、同社は集約を主導できる立ち位置にあることなども考慮すると、中長期的な成長余力もあろう。(仁)

出所:MINKABU PRESS


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