午後:債券サマリー 先物は続落、日米の早期利上げなどを意識


 31日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。日米の早期利上げが意識されたほか、原油高を通じたインフレ懸念や高市早苗政権の財政拡張的なスタンスに対する警戒感もあった。

 米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は28日、経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の講演で「基調的なインフレ率が目標の2%に向かって鈍化しているとの確信が得られなければ、FRBにはやるべき仕事がある」などと発言。インフレの高止まりに対して懸念を示したことで米利上げ観測が高まるなか、同日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)したことが円債に影響した。加えて、ベッセント米財務長官が30日、ロイター通信とのインタビューで「植田和男総裁が金融政策で正しい判断を下すことを期待している」と述べたことで、日銀の早期利上げ思惑につながったもよう。米軍が30日にイランのロケット発射装置を攻撃したことを受け、この日の時間外取引で米原油先物が上昇したことで、国内の物価上振れリスクが意識された面もあった。債券先物は午前10時10分ごろに125円88銭をつけたあとは下げ渋りとなったが、複数のメディアが28日に「政府の2027年度予算の各省庁による概算要求総額(一般会計)が、140兆円前後へ膨らむ見通しとなったことが分かった」と報じたことも重荷で戻りは鈍かった。

 先物9月限の終値は、前週末比13銭安の125円97銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時2.950%と約30年ぶりの高水準をつけ、午後3時の時点では前週末に比べて0.020%高い2.940%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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