午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利一時3%と30年ぶり高水準


 1日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。原油高を通じた国内物価の上振れリスクが意識されたほか、日銀の早期利上げ観測や高市早苗政権の財政拡張的なスタンスが警戒された。

 中東情勢を巡る先行き不透明感を背景に、8月31日の米原油先物相場が反発し、同日の米長期債相場がインフレ懸念から4日続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及。また、ベッセント米財務長官が31日の米CNBCとのインタビューで「日本政府と日銀が円高につながる措置を講じると確信している」と述べたことや、「2027年度予算を巡る各省庁の要求が31日、締め切りを迎え要求額は過去最大の143兆円前後に膨らんだ」ことも重荷となった。この日に財務省が実施した10年債入札の結果は警戒されていたほど低調な内容ではなかったが、相場を押し上げる材料には至らず。時間外取引で米原油先物や米長期金利が高止まりしていることから積極的には買いを入れにくく、債券先物は午後0時30分すぎに125円38銭まで下押す場面があった。なお、10年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が12銭と前回(8月4日)の46銭から縮小し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.29倍と前回の2.56倍を上回った。

 先物9月限の終値は、前日比42銭安の125円55銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時3.000%と30年ぶりの高水準をつけ、午後3時の時点では前日に比べて0.050%高い2.990%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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