午後:債券サマリー 先物は続落、物価上振れや日銀早期利上げを意識


 2日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。原油価格の高騰による国内物価の上振れリスクや、日銀の早期利上げが意識されたことから寄り付きから売りが優勢だった。

 米軍が1日にイランに対して空爆を行ったことを受け、中東地域からの原油供給に影響が及ぶとの見方から同日の米原油先物相場が大幅に続伸し、原油高を通じたインフレ懸念から米長期金利が約1年8カ月ぶりの水準まで上昇したことが円債の逆風となった。朝方の売りが一巡したあとは下げ渋る場面もあったが、日銀の高田創審議委員が講演で「機動的な利上げが必要な新たな局面に入った」との見解を示したことが伝えられると再び軟化。植田和男総裁が20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、政策金利の引き上げについて「次回の金融政策決定会合を含め毎回の会合でしっかり議論したい」と述べたこととあわせ、早期利上げ観測が高まったことが売りを促した。この日に日銀が実施した国債買いオペ結果が弱めと受け止められると、債券先物は一時125円23銭まで下落。その後は売りが一服したものの、時間外取引で米原油先物や米長期金利が高止まりしていることが重荷となり戻りは限定的だった。

 先物9月限の終値は、前日比23銭安の125円32銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時3.015%と30年ぶりの高水準をつけ、午後3時の時点では前日に比べて0.005%高い3.010%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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