午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利2.885%に低下


 8日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。日銀の利上げ観測を背景に円を買う動きが強まるなか、円安によるインフレ圧力が弱まるとの見方から買いが優勢だった。

 この日の朝方に厚生労働省が発表した7月の毎月勤労統計調査で実質賃金が7カ月連続のプラスとなったほか、内閣府が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正されたことで、市場では日銀が利上げを前向きに検討するとの思惑が台頭。外為市場では一時152円89銭と2月中旬以来およそ半年ぶりの水準まで円高・ドル安が進み、これが債券のサポート要因となる形で断続的に買いが流入した。午後には5年債入札が弱めの結果となったことを受けて伸び悩む場面もあったが、国内物価の上振れリスクが後退しているとあってすぐに切り返し。一時プラス圏に浮上していた日経平均株価が再び軟化したことも債券の支援材料となり、先物は126円50銭まで上伸する場面があった。なお、5年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が4銭と前回(8月18日)の2銭から拡大し、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.42倍と前回の4.15倍を下回った。

 先物9月限の終値は、前日比32銭高の126円33銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時の時点で前日に比べて0.045%低い2.885%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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