午前:債券サマリー 先物は大幅続落、米債券安で売り圧力 長期金利上昇し2.985%で推移


 11日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続落した。前日のニューヨーク市場で長期債相場が下落(金利が上昇)したことが重荷となった。

 欧州中央銀行(ECB)は10日、政策金利を0.25%引き上げた。利上げ自体は市場の想定に沿ったものとなったが、ラガルド総裁は今後のインフレ上振れリスクを指摘。これを受けて追加利上げ観測が高まり、欧州債券相場を押し下げた。米国では財務省が実施した国債のバイバック(買い入れ消却)では、100億ドル超の応札額に対し買い入れ額は51億ドル台と、上限の60億ドルに届かなかった。ベッセント財務長官による金利上昇抑制策が機能しないリスクが意識されるなか、中東情勢の緊迫化による米原油先物相場が上昇し、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は1バレル=100ドルのフシ目を突破した。インフレ懸念から9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が強まり、債券売りを促した。

 日銀が11日に発表した8月の企業物価指数は前年同月比7.6%上昇となり、市場予想を上回る伸び率となった。日銀の利上げペース加速観測を後押しする形となり、円債に対する買い手控えムードが一段と強まった。

 先物12月限は前営業日比54銭安の125円16銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は上昇し、2.985%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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