午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利一時3.000%に上昇


 11日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続落した。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が高まり、米長期金利が5%に接近した。米金利の先高観が強まるなかで、円債売りが優勢となった。

 米8月卸売物価指数が市場予想を上回る伸びとなったほか、米財務省による国債のバイバック(買い入れ消却)の規模が事前に示された上限額に届かなかったことを背景に、米長期金利は上昇した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が、紅海に面した港湾都市で要衝となる南西部のモカを制圧したことも明らかとなった。米原油先物相場が1バレル=100ドルのフシ目を突破したことで、インフレ懸念も台頭。米9月利上げの可能性が高まったとの受け止めが広がった。国内では日銀が11日に発表した8月の企業物価指数が市場予想を上回る伸びとなり、日銀の利上げペースが加速するシナリオが改めて意識された。この日、ロイター通信が「日銀は17~18日の金融政策決定会合で、政策金利を引き上げる見通し」と報じた。基調物価2%程度の定着へ利上げを継続する方針も示すとみられる、と伝えている。報道を受けて先物は下げ幅を一時的に拡大。長期金利を押し上げた。その後は日本時間の今晩に発表される米8月消費者物価指数(CPI)を見極めたいとのムードが強まり、持ち高調整目的の売買が主体となった。

 先物12月限は前営業日比56銭安の125円14銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時3.000%に上昇。その後は上げ幅を縮め、足もとでは2.985%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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