来週の株式相場に向けて=「リフレ政策」脱却はあるか、6万9000円台の「節」意識も


 2日の日経平均株価は前日比647円安の6万8309円と3日ぶりに反落した。前日までの2日間で3400円強の上昇を演じていただけに、利益確定売りが膨らんだ格好だ。今晩の米9月雇用統計が注目されるほか、日経平均株価が7万円奪回を目指すには8月17日につけた6万9220円の戻り高値といったチャート上の「節」を抜くことができるかが、今後の焦点となりそうだ。

 AI・半導体関連を巡っては、今週は9月30日に発表されたマイクロン・テクノロジー<MU>の決算が好感されたが、AI開発規制に向けた動きが依然として注目されているほか、来週は8日に予定されている台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>の9月月次売上高などが関心を集めそうだ。

 また、「日本のリフレ政策は終了したのか」が、海外投資家からの高い関心を呼んでいるようだ。城内実経済財政相は25日の記者会見で「金融を緩和し、財政も機動的に取り組むアベノミクス的なリフレ政策の局面は終わっている」と述べた。ただ、財政拡大などを背景にした金利上昇懸念は依然として強い。市場には「米国は異常なマイナス実質金利政策の早期終了を求めているのだろう」との見方も出ている。こうしたなか、来週は5日から臨時国会が開催され、高市早苗首相の所信表明演説が予定されている。消費税減税を巡る議論を含め、高市政権の「責任ある積極財政」の内容を再吟味する動きは活発化しそうだ。

 米国や日本の金利上昇が一服すれば、株価へのプラス要因となることも考えられ、日経平均株価は8月につけた節を抜くことへの追い風に働くことも期待される。また、7日にはTOPIX入れ替えの構成銘柄が公表される見通しのほか、来週からノーベル賞ウイークに突入し5日に生理学・医学賞、6日に物理学賞、7日に化学賞、8日に文学賞、9日に平和賞、12日に経済学賞の発表が予定されている。

 上記以外のスケジュールでは、5日に米9月ISM非製造業景況指数、6日に米8月貿易収支、7日には9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表される。9日に米10月ミシガン大学消費者マインド指数が公表される。7日にコンステレーション・ブランズ<STZ>、8日にペプシコ<PEP>が決算発表を行う。

 国内では5日に9月消費動向調査、6日に10年債入札、7日に8月毎月勤労統計、8日には9月景気ウォッチャー調査、30年債入札、9日に8月家計調査が発表され、オプションのSQ日となる。6日に全国証券大会で植田日銀総裁が挨拶を行う。

 5日に霞ヶ関キャピタル<3498.T>、壱番屋<7630.T>、6日にパルグループホールディングス<2726.T>、7日にエービーシー・マート<2670.T>、わらべや日洋ホールディングス<2918.T>、8日にファーストリテイリング<9983.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>、吉野家ホールディングス<9861.T>、キユーピー<2809.T>、9日に安川電機<6506.T>、古野電気<6814.T>が決算を発表する。来週の日経平均株価の予想レンジは6万6500~6万9800円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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