来週の株式相場に向けて=日経平均7万円奪回の模索続く、欧州懸念にはプラス要因も


 9日の日経平均株価は前日比11円安の6万9030円と小幅に3日続落。前日の米ハイテク株安を受け、朝方には900円近く下落した。その後、後場に入り急速に下げ渋り一時プラス圏に浮上したものの買いは続かず、大引けにかけ値を下げた。

 前日決算を発表したファーストリテイリング<9983.T>は、27年8月期の業績見通しが市場予想に届かず急反落した。ソフトバンクグループ<9984.T>も下落し全体相場を押し下げた。キオクシアホールディングス<285A.T>は軟調に推移する一方、アドバンテスト<6857.T>は最高値圏で堅調に推移するなど、AI・半導体関連株の中でも強弱感は対立している。

 今週に入り6日に日経平均株価は約3カ月ぶりに7万円台を回復したが、週末にかけ再び6万9000円台に押し戻された格好だ。「日米決算発表や来月の米中間選挙を控え、積極的に上値は買いにくい」(市場関係者)とされ、7万円台奪回を模索する展開は続きそうだ。

 世界の金融市場では、フランスの長期金利が24年ぶりの水準に上昇するなど、政治・経済面から欧州への警戒感が出ている。その一方、高市早苗政権は「リフレ政策からの脱却」を打ち出しており、日本への警戒感は相対的に薄らぎつつある様子だ。欧州に向かっていた資金が、日本株買いに向かうかも関心を集めている。 

 そんななか、来週も注目イベントは少なくない。14日には米9月消費者物価指数(CPI)が発表される。また、米国は13日のJPモルガン・チェース<JPM>を皮切りに決算シーズンに入る。とりわけ、14日のASMLホールディング<ASML>と15日の台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>による決算発表はAI・半導体関連株を左右する可能性が高い。

 上記以外のスケジュールでは、13日にIMF世界経済見通し、15日に米9月小売売上高、米9月生産者物価(PPI)、16日に米9月鉱工業生産などが発表される。15日にはG20財務相・中央銀行総裁会議が開催される。13日にシティグループ<C>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、14日にバンク・オブ・アメリカ<BAC>、モルガン・スタンレー<MS>、16日にトラベラーズ<TRV>が決算を発表する。

 国内では、12日はスポーツの日の祝日で休場。13日に9月国内企業物価指数、14日に5年債入札、15日に8月機械受注が発表される。13日にイオン<8267.T>、J.フロント リテイリング<3086.T>、竹内製作所<6432.T>、14日に良品計画<7453.T>、サイゼリヤ<7581.T>、15日に東宝<9602.T>、高島屋<8233.T>、ベイカレント<6532.T>が決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは6万8300円~7万0500円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS


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